伊豆山のダイビング|完全ガイド

伊豆山ダイビング完全ガイド 伊豆のダイビング情報

伊豆山は熱海市にある、穴場的なダイビングスポットです。知名度は低いですが、東京方面からのアクセスもよく、港からダイビングポイントまでも船で約5分という利便性の高さが魅力です。

好アクセスでありながらも、本格的なボートダイビングが楽しめ、初心者から上級者まで幅広く満足できる「ちょうど良い海」。それが伊豆山です。

この記事では、そんな伊豆山の魅力や見どころ、おすすめポイントを詳しく紹介します。

伊豆山へのアクセス

伊豆山漁港
赤い橋がトレードマークの小さなダイビングスポット伊豆山

アクセスの良さ:★★★★★

伊豆山は熱海市にある小さな漁港です。電車を利用する場合はJR熱海駅が最寄り駅となります。駅から伊豆山港までは車で約10分ほどで、多くのダイビングショップでは送迎サービスを行っています。東京駅から熱海駅までは新幹線で約50分とアクセスが良く、首都圏から日帰りで本格的なボートダイビングを楽しめるスポットです。

車を利用する場合は、西湘バイパスや小田原厚木道路を経由して東京から約2時間です。

電車でも車でも非常にアクセスが良いのが特徴です。

伊豆山のダイビングスタイル

伊豆山のダイビングスタイル
ボートダイビングが伊豆山のダイビングスタイル

伊豆山はボートダイビング専門のダイビングスポットです。メインポイントはどこも伊豆山港から近く、船酔いの心配も少なく済みます。

ダイビングをするには船の手配が必要なため、事前予約が必要です。都市型ショップなどを経由して利用するのが一般的です。

最大深度は20m前後と比較的浅く、流れが入ることも少ないため、初心者からベテランまで幅広いダイバーが楽しめます。

伊豆山の魅力

伊豆山の美しいソフトコーラル群
色鮮やかな伊豆山の水中景観

伊豆山最大の魅力は、色鮮やかなソフトコーラルが広がる景観です。熱海や伊東にも見事なソフトコーラル群がありますが、伊豆山の魅力は水深やポイントの規模が「ちょうど良い」ところにあります。

熱海や伊東では、水深が深かったり根が大きかったりするため、生物をじっくり探す時間を作りにくい場面があります。一方、伊豆山は鮮やかな水中景観を楽しみながらも、ポイント全体を把握しやすいため、生物探しに集中してもバディやチームとのコンタクトを維持できます。

特に写真撮影が好きなフォト派ダイバーには相性が良く、時間に余裕を持って撮影を楽しめます。

マクロが楽しいのが伊豆山

近年激減したハナタツ。この時は1ダイブで3個体も発見できた

伊豆山では、近年すっかり数が減ってしまったハナタツを比較的高い確率で見ることができます。ヤギやウミウチワに付いていることが多いので、じっくり探してみましょう。このようなヤギ類が豊富な環境だからこそ、ハナタツにとっても暮らしやすい環境なのかもしれません。

みんな大好きなシロゴマ。伊豆山では高確率で出会える

また、伊豆山はウミウシの種類も豊富です。私が初めて伊豆山を潜った時に印象的だったのは、人気のゴマフビロードウミウシが簡単に見つかったことです。

ハナタツやウミウシのほかにも、カエルアンコウなど人気のマクロ生物が数多く見られます。じっくり生物を探しながら潜るのが好きなダイバーには、何度潜っても飽きないポイントです。

伊豆山のポイント紹介

伊豆山のメインポイントが「沖根」と呼ばれる水深20m程度から立ち上がる根です。砂地とゴロタの境界にあるため外洋から流れてくる生物が留まりやすく、珍しい魚やマクロ生物が豊富に見られます。

沖根東

ソフトコーラルが最も多いのがこの沖根東。この根の周りにたくさんの可愛い生物が隠れている

伊豆山を代表するメインポイントです。水深20m前後から根が立ち上がり、一面に広がるソフトコーラルが見どころです。ウミウシやエビ・カニなどのマクロ生物も豊富で、ワイド撮影からマクロ撮影まで幅広く楽しめます。初めて伊豆山を潜るなら、まずはここから潜ることでしょう。

沖根南

沖根東と比べると地形に変化が少なくゴロタと砂地の境界を潜るポイントです。深度もやや浅いので、生物探しをじっくり楽しめるポイントです。ゴロタとの境界をゆっくり移動しながらマクロ生物を探すスタイルで潜ることが多いです。

大黒根

沖根東の近くにあるのが大黒根です。水深20m付近から大きく立ち上がる根が特徴で、ソフトコーラルやマクロ生物が豊富に見られます。

大黒根と沖根東は泳いで行き来できるほど近くにあり、実際のダイビングでは沖根東を中心に、大黒根まで足を延ばすコースを組み立てることが多いです。

伊豆山でダイビングをする際の注意点

伊豆山は比較的穏やかなボートポイントで、初心者でも安心して潜ることができます。

一方で、豊かなソフトコーラルが伊豆山の魅力でもあるため、ダイビング中は接触しないよう十分注意しましょう。フィンワークや浮力コントロールを意識することで、サンゴを傷つけるリスクを減らせます。

また、上級者やフォト派ダイバーは、夢中になっているうちにロングダイビングになりがちです。写真撮影に集中すると水深20m前後で長時間滞在する「箱型潜水」と呼ばれるダイブプロフィールになりやすく、減圧症のリスクが高まります。

無限圧潜水時間の限界まで潜ることは避け、浮上時は浮上速度を守り、安全停止も普段より長めに行いましょう。必要に応じて3m付近でも停止し、減圧症の予防を心掛けることが大切です。

伊豆山に必要なスキルと器材

伊豆山はボートダイビングで、水深も18〜20m程度になるポイントです。安全に楽しむためにも、アドバンスダイバー以上での参加が望ましいでしょう。

また、豊かなソフトコーラルを守るためにも、ある程度の中性浮力やフィンワークを身に付けておくと安心です。

器材では、小さな生物を探す際に水中ライトがあると便利です。さらに、伊豆山はじっくりマクロ生物を探しながら潜るスタイルになることが多いため、TGシリーズのようなマクロ撮影に強いカメラがあると、よりダイビングを楽しめます。

伊豆山はこんな人におすすめ

アドバンス以上でファンダイビングを楽しみたい方、水中写真を楽しみたい方、生物をじっくり観察したい方におすすめです。ウミウシファンのダイバーなら一度は訪れたいダイビングスポットです。

ゲスト目線で見る伊豆山

「伊豆山って聞いたことないけど、こんなに面白い海があったんだ。」

「ウミウシもハナタツも多くて、時間が足りない!」

「次はカメラを持ってもう一度潜りたい。」

実は私も伊豆山を初めて潜ったのは最近のことですが、ゲストと全く同じような印象を受けました。今ではゲストからリクエストをいただくことも多いポイントの一つです。

ガイド目線で見る伊豆山

とてもガイドしやすく、安全度の高いボートポイントという印象です。その分、ゲストにも自由度の高いダイビングを提供できます。

また、人も少なく情報も多くないため、いつ潜っても「探す楽しみ」があります。ガイドとしてもやり甲斐があり、ゲストと一緒に楽しめる海です。

だからこそ、何度潜っても飽きることがありません。

伊豆山のダイビング情報まとめ

ダイビング後は温かいお風呂で体を温められるのもうれしいポイント。

伊豆山は、知名度こそ高くありませんが、一度潜ればその魅力に驚かされるダイビングポイントです。

色鮮やかなソフトコーラル、豊富なウミウシやハナタツ、カエルアンコウなどのマクロ生物が多く、じっくり生物を探しながら潜りたいダイバーにはたまらない海でしょう。

流れも穏やかで安全性が高く、初心者でも安心して楽しめる一方、フォト派やベテランダイバーでも何度潜っても新しい発見があります。

伊豆半島には有名なダイビングポイントが数多くありますが、伊豆山はまだ多くの人に知られていない隠れた名ポイントです。熱海方面へ訪れる機会があれば、ぜひ一度潜ってみてください。きっと「もっと早く知りたかった」と感じるはずです。

サイト管理人
そーさん

インストラクター歴18年。沖縄で修行を積み、伊豆半島へと拠点を移す。伊豆のダイビングシーンに可能性を見出し、川奈を拠点にダイビングショップ【SUNla伊豆】を立ち上げる。現在はインストラクタートレーナー(インストラクターを教育できる最高資格)として若手インストラクターのコーチングだったり高度なダイビングのガイドやトレーニングを行っている。

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