初島は、熱海港から高速船で約30分の場所にある静岡県唯一の離島です。東京からのアクセスも良く、日帰りでリゾート旅行気分を味わえるダイビングスポットとして、多くのダイバーに親しまれています。
島に一歩足を踏み入れると、のんびりとした離島ならではの空気が流れ、伊豆半島とはひと味違う時間を過ごせます。ダイビングだけでなく、船旅や島内散策、海を眺めながらの食事など、一日を通して旅行気分を満喫できるのも初島ならではの魅力です。
水中では、マクロ生物から離島ならではの濃い魚影が楽しめ、「近くて気軽なのに、しっかりリゾート気分を味わえる」それが初島ダイビング最大の魅力です。
この記事では、初島ダイビングの魅力やポイントの特徴、見どころなどを、実際にガイドしている視点から詳しく解説していきます。
初島へのアクセス

アクセスの良さ:★★★★☆
初島へは、熱海港から高速船で約30分です。熱海駅から熱海港までは車で約10分、路線バスやタクシーでもアクセスできます。
東京駅から熱海駅までは東海道新幹線で約50分。乗り継ぎを含めても約2時間で離島に到着できるため、全国的に見てもかなりアクセスの良い離島です。
車の場合は、東京方面から2時間程度で熱海港へ到着します。熱海港周辺の有料駐車場に車を停め、高速船に乗ります。
離島でありながら、電車、車ともにアクセスの良いダイビングスポットです。



たった1日の短い物語の始まりはここから。
初島のダイビングスタイル

初島はビーチダイビングのみのダイビングスポットです。エントリー口は整備されており、初心者でも安心して潜ることができます。
最大深度は約25mで、初級者からベテランまで幅広いレベルのダイバーが楽しめます。
一年を通してダイビングを楽しむことができ、マクロ生物からワイドな魚群、時には大物が出現することもあります。
伊豆半島の多くのダイビングポイントではスチールタンクを使用しますが、ここではアルミタンクを使用します。そのため、普段スチールタンクで潜っている方は、必要なウェイト量や浮力コントロールの違いを感じるかもしれません。
初島ダイビングの魅力
最大の魅力は、離島ならではの海の美しさです。伊豆半島からわずか30分とはいえ、そこはすでに大海原に浮かぶ島です。潮通しが良く、透明度の高い海が広がっています。

水中では、タカベの大群が一番の見どころです。タイミング次第では目の前を覆いつくすような魚群に出会うことができます。
さらに、大型のネコザメやアカエイなど、伊豆半島本土のビーチポイントではなかなか出会えない迫力ある生物と遭遇できることもあります。離島ならではのスケールの大きなダイビングを楽しむことができます。
そして、海だけではなく島全体でリゾート気分を味わえることも初島ならではの魅力です。高速船に乗って島へ渡り、南国の雰囲気が漂う島で一日を過ごす体験は、普段のダイビングとはひと味違う特別感があります。
東京や神奈川から日帰りで訪れることができ、それでいて旅行気分まで味わえる。この手軽さと非日常感を両立できることこそ、最大の魅力と言えるでしょう。
初島のダイビングポイント
初島のダイビングポイントは、島の東側にあるフタツネと、西側にあるニシマトの2か所がメインです。海況に応じてポイントを使い分けます。その中でも、多くのダイバーが潜るのはダイビングセンター前にあるフタツネです。
フタツネ
フタツネは、最も利用されているメインポイントです。ダイビングセンターの目の前にあり、エントリー・エキジットがしやすいため、多くのダイバーがこのポイントを潜ります。

ダイワハウスと呼ばれる水中ジャングルジムがあるのも、フタツネの見どころです。中をくぐって遊んだり、周囲に集まる魚を観察したりと、初島らしいダイビングを楽しめます。
水中には砂地と岩礁が広がり、マクロからワイドまで幅広いダイビングを楽しめます。初島で狙いたいタカベの魚群も、フタツネで高確率に出会うことができます。

一方、マクロも充実しています。ジョーフィッシュやカエルアンコウ、ピカチュウなどの人気生物も多く、何本潜っても楽しめる奥の深いポイントです。
浅場から楽しめるコースもあり、初心者からベテランまで楽しめるのがフタツネです。
ニシマト

ダイビングセンターから車で約5分移動した場所にあるのがニシマトです。かつては2頭のイルカが住み着き、多くのダイバーを楽しませてくれました。当時はイルカとの遭遇を目的に、ニシマトをメインに潜ることもありました。
現在は、北東風の影響でフタツネがクローズした際に潜ることが多いポイントです。
初島ダイビングの注意点
初島で注意したいのは、高速船の時間です。乗り遅れると島へ渡ることができないため、時間に余裕を持って行動しましょう。また、海況が悪くなると高速船が欠航し、ダイビングが中止になることもあります。帰りの高速船も本数が限られているため、時間を確認しながら行動することが大切です。
水中では、水深15〜20m前後の中深度を泳ぐ時間が長くなります。さらに、次々と珍しい生物が現れるため、夢中になって潜水時間が長くなりがちです。その結果、想像以上に窒素が蓄積することもあるため、ダイブコンピューターをこまめに確認し、無理のないダイビングを心掛けましょう。
初島で必要なスキルと器材
初島ではアルミタンクを使用するため、普段スチールタンクで潜っている方は浮力の違いを感じるかもしれません。特にドライスーツではウェイト量が増えることも多いため、ウェイト収納型のウェイトベストや、一体型ウェイトを採用したBCDがあると快適に潜ることができます。
また、名物のタカベの大群や、水中アスレチック「ダイワハウス」は、アクションカメラとの相性が抜群です。広い景色や魚群の迫力を動画で残したい方は、GoProなどのアクションカメラを持参すると初島の魅力をより楽しめます。
さらに、高速船で島へ渡るところからダイビング、島内散策まで、一日の流れをVlogとして撮影するのもおすすめです。日帰りとは思えないリゾート感があり、SNS映えする動画を作りやすいスポットです。
初島ダイビングがおすすめな人
初島は、ライセンスを持っていない方の体験ダイビングから、ファンダイビングを楽しむダイバー、ベテランダイバーまで幅広くおすすめできるダイビングスポットです。
ビーチダイビングなので、自分のペースでゆっくり潜降することができ、初心者や基礎スキルに不安がある方でも安心して楽しめます。そのため、初めて伊豆で潜る方や、ブランクダイバーにもおすすめです。
一方で、タカベの大群や大型のネコザメ、アカエイなどのワイドな景観に加え、ジョーフィッシュやカエルアンコウ、ウミウシなどの人気マクロ生物も豊富です。そのため、水中写真を楽しみたいフォト派ダイバーも数多く訪れます。
観光気分で離島ダイビングを楽しみたい方から、生物観察や撮影をじっくり楽しみたい方まで、さまざまなスタイルに応えてくれるのが初島の魅力です。
ゲスト目線で感じる初島の魅力
ツアーに参加したゲストからは、「ご飯がおいしかった」「船旅が楽しかった」「1日でこんなに楽しめるなんて思わなかった」といった感想をよくいただきます。

もちろん海の中も魅力的ですが、ゲストの印象に特に残っているのは、高速船で島へ渡る時間や島の雰囲気、おいしい食事など、一日を通して楽しめる離島旅行そのもののようです。
水中では、魚群はもちろん、「ダイワハウス」が楽しかったという声もあります。
初島はダイビングだけで終わる場所ではなく、「また遊びに来たい」と思える一日を過ごせることが、ゲスト目線で感じる一番の魅力だと思います。
ガイド目線で感じる初島の魅力
ガイドとしてツアーを開催すると、熱海駅での集合から高速船の乗船、ダイビング、帰りの高速船まで、常に時間を意識して行動する必要があります。普段のダイビングツアー以上に、スケジュール管理には気を遣います。
その分、お客様から「楽しかった」「また来たい」「1日でこんなに楽しめるとは思わなかった」という声をいただくことが多く、ガイドとしてもやりがいを感じるツアーです。
海の魅力だけでなく、船旅や食事、島の雰囲気まで含めて特別な一日を提供できることが、私が初島をおすすめする一番の理由です。ガイドとして手間は掛かりますが、それ以上の価値をお客様に届けられるダイビングスポットだと感じています。
初島のダイビング情報まとめ

初島は、熱海港から高速船で約30分というアクセスの良さが魅力の離島ダイビングスポットです。初心者向けの体験ダイビングから、ファンダイビング、ベテランダイバーまで幅広く楽しめます。
水中では、タカベの大群やジョーフィッシュ、カエルアンコウなど多彩な生物に加え、「ダイワハウス」と呼ばれる水中アスレチックも人気です。マクロ派もワイド派も満足できる海が広がっています。
さらに、初島の魅力はダイビングだけではありません。高速船での船旅や島の雰囲気、新鮮な海鮮料理など、一日を通して離島旅行を楽しめることが、多くのゲストの思い出に残っています。
初島は、「ダイビングをしに行く場所」というより、「ダイビングを目的に離島旅行を楽しむ場所」といっても良いかもしれません。



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