浮島のダイビング|完全ガイド

伊豆のダイビング情報

浮島(ふとう)は、西伊豆の中間に位置する小さな入り江にあるダイビングスポットです。大瀬崎や雲見、田子といった有名ポイントに比べると知名度は高くありませんが、ウミウシ好きなら一度は訪れたい”聖地”として知られています。

多種多様なウミウシが一年を通して観察できることから、「ウミウシのサンクチュアリ」と呼びたくなるほどの海です。

周囲を岩場に囲まれた小さな湾は、まるで秘境のような雰囲気が漂い、のんびりとした時間が流れています。派手な魚群や大物を追いかける海ではなく、岩肌をじっくり観察しながら、次々と現れるウミウシとの出会いを楽しむのが浮島ならではの潜り方です。地形も変化に富み、洞窟やアーチなどを楽しみながらマクロ生物を探せるのも大きな魅力です。

浮島へのアクセス

アクセスの良さ:★★☆☆☆

浮島へのアクセスは、車を利用するのが一般的です。東京から約3時間30分〜4時間程度で到着します。

公共交通機関を利用する場合は、伊豆急下田駅または伊豆箱根鉄道修善寺駅からバスを利用できますが、本数が少なく移動時間も長いため、あまり現実的ではありません。

車がない方は、レンタカーや都市型ショップのツアーを利用するのがおすすめです。

アクセスは決して良い場所ではありませんが、その分、西伊豆らしいロケーションとウミウシの多さから何度も通いたくなるダイビングスポットです。

浮島のダイビングスタイル

浮島はビーチダビングをメインに、ボートダイビングも楽しめます。ビーチとボートでコンディションや見られるウミウシの種類が大きく変わるので、1ビーチ1ボートで楽しむのがおすすめです。

浮島ダイビングの魅力

浮島の最大の魅力は、ウミウシの種類と数が非常に豊富なことです。多い日には、1日で20種類以上のウミウシが見られることもあります。特に12月から4月頃までの低水温期は個体数が増えやすく、ウミウシを狙うなら最もおすすめのシーズンです。

ビーチポイントは水深が浅く、残圧や無減圧限界にも余裕があるため、60分を超えるようなロングダイビングを楽しむこともできます。

岩肌をじっくり観察しながら、ひたすらウミウシを探し続けるのも面白いでしょう。次から次へと現れるウミウシを探す時間は、まるで水中で宝探しをしているようで、気づけば夢中になってしまいます。

ウミウシを心ゆくまで探したいダイバーや、写真撮影に集中したいフォト派ダイバーにとって、浮島は理想的なダイビングポイントです。

浮島のダイビングポイント

水上トンネル(ビーチ)

浮島のビーチポイントのウミウシ探しは右サイドと左サイドの2つのエリアに分かれます。

右サイドにあるのが「水上トンネル」と呼ばれている洞窟です。アーチ周辺の藻場には、ミスガイや藻ウミウシの仲間など、殻を持つウミウシが数多く見られます。一方、アーチ内部の暗がりでは、アカエラミノウミウシやユビウミウシなど、環境の違いによって観察できる種類も変わります。

深度も最も浅く、エントリーからも近いのでまずはこの水上アーチを潜ることが多いです。

ドラゴンホール(ビーチ)

浮島のメインポイントはここドラゴンホールです。エントリーからはそこそこ泳ぎますが、ビーチでは最もウミウシが多く人気のポイントです。穴の中を丹念にウミウシを探していきます。

カマガ根(ボート)

ボートダイビングのメインポイントが「カマガ根」です。ビーチポイントとは異なる環境のため、見られるウミウシの種類も変わり、人気のボブサンウミウシをはじめ、レアなウミウシとの出会いが期待できます。

ポイントまでは港から10分もかからず、気軽にボートダイビングを楽しめるのも魅力です。最大深度は約30mですが、ウミウシが多く見られるのは水深20〜10m付近で、比較的浅い水深を中心にじっくりと探すことができます。

ビーチとは違う種類のウミウシを狙いたい方や、レア種との出会いを楽しみたい方には、ボートダイビングもおすすめです。

浮島ダイビングの注意点

ビーチダイビングでは、時に水深3mほどの浅場でウミウシを探すことがあります。撮影を目的とする場合は、適正ウエイトより2kgほど重めに調整すると潜りやすくなります。

また、ウミウシシーズンにあたる冬から春の西伊豆は、西風が強く吹きやすい季節です。浮島は西風の影響を受けやすく、潜れない日も少なくありません。意外と良いコンディションで潜れる機会が限られるポイントです。

浮島で必要なスキルと器材

浮島では、一つの場所でじっくりウミウシを探すダイビングが中心となります。移動が少なく60分以上のロングダイビングになることも多いため、体温を奪われやすいです。特にウミウシが最も多い冬から春にかけては、ドライスーツで潜ることをおすすめします。

未経験者がドライスーツを使用するには、ドライスーツスペシャリティの認定が必要になります。事前に講習を受けてから浮島で楽しむのがおすすめです。

ウミウシは暗所が好きなため、ウミウシ探しや撮影を楽しみたい方は、ライトを忘れずに持参しましょう。

浮島ダイビングがおすすめな人

浮島は、ウミウシが好きなダイバーなら一度は潜ってほしい海です。伊豆ではトップクラスの種類と個体数を誇り、夢中になってウミウシを探し続けられる環境が広がっています。フォト派ダイバーやマクロ派ダイバーにとっては、何度訪れても飽きることのない魅力があります。

ビーチポイントは流れが少なく水深も浅いため、体験ダイビングやライセンス講習にも適しています。穏やかな環境でゆっくりとダイビングを楽しめるため、初心者でも安心して海中世界を満喫できます。

ゲスト目線で感じる浮島の魅力

「毎年必ず潜りたい。」

一度でも潜った方は必ずまた潜りたくなるのが浮島です。

当店でも、ウミウシ好きのゲストの間では「ウミウシシーズンになったら浮島へ行く」というのが定番になっており、毎年必ずリクエストをいただく方が一定数います。

浮島でしか味わえない、夢中になってウミウシを探す時間。他のポイントではなかなか得られない満足感があり、ウミウシファンにとっては唯一無二の価値を持つダイビングポイントです。

ガイド目線で感じる浮島の魅力

ガイド目線で見ると、浮島はゲストの自由度が非常に高いポイントです。

水深が浅く流れも少ないため、安全管理がしやすく、ゲストは時間を気にすることなく思う存分ウミウシ探しに集中できます。次々とウミウシを見つけていく楽しさは、他のダイビングポイントではなかなか味わえません。

また、伊豆には数多くのダイビングポイントがありますが、「ウミウシを目的に潜るなら浮島」という明確な特徴があり、他のポイントとの差別化ができるのも大きな魅力です。

「今日は大物ではなく、ひたすらウミウシを探したい。」そんなリクエストには、迷わず浮島をご案内したくなる海です。

浮島のダイビング情報まとめ

浮島は、西伊豆を代表するウミウシダイビングスポットです。浅場を中心に国内でもトップクラスの種類と個体数を誇り、ウミウシ好きなら一度は訪れてほしい海といえるでしょう。

ビーチは初心者や講習にも適した穏やかな環境でありながら、ボートポイントではレアなウミウシとの出会いも楽しめます。初心者からベテランまで、それぞれの目的に合わせて満足できる懐の深さも魅力です。

伊豆には多くの魅力的なダイビングポイントがありますが、「ウミウシを探すなら浮島」といわれるほど、この海には他にはない価値があります。じっくりマクロ生物を観察し、時間を忘れて水中世界に没頭したい方は、ぜひ一度浮島の海を潜ってみてください。

サイト管理人
そーさん

インストラクター歴18年。沖縄で修行を積み、伊豆半島へと拠点を移す。伊豆のダイビングシーンに可能性を見出し、川奈を拠点にダイビングショップ【SUNla伊豆】を立ち上げる。現在はインストラクタートレーナー(インストラクターを教育できる最高資格)として若手インストラクターのコーチングだったり高度なダイビングのガイドやトレーニングを行っている。

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