スペシャリティって何?|取った方がいい人、取らない方がいい人

スキルアップ

ダイビングを始めてしばらくすると、スペシャルティコースというのを耳にするようになります。

「取る意味ある?」
「取らないとダメ?」
「アドバンスと何が違うの?」

そんな疑問をお持ちの方もいるでしょう。

この記事では、ダイビング初心者でも分かるように

  • スペシャルティとは何か
  • 本当に必要なのか
  • どんな人に向いているのか
  • 参加しない方が良い人

を、現場目線で分かりやすく解説します。

こんにちはそーさんです。18年間で1400名以上の講習を行ってきた伊豆のダイビングショップオーナーです。このブログではダイビングに関する、お役立ちネタや、ダイバーの悩み解決などをテーマに、伊豆のダイビングシーンを中心に発信しています。情報だけではなく実体験ベースで分かりやすく、忖度抜きに解説していきます。

実はもともと、アンチスペシャリティだった僕が、今本当に必要だと感じるスペシャリティと、いまだに「これはいらんでしょ」と思っているスペシャリティも紹介していきます。

またスペシャリティに「参加しない方が良い人」もいるのでその理由と条件を見ていきましょう。

スペシャルティとは?

スペシャルティ(Specialty)とは、
ダイビングの中でも特定のスキルや環境に特化して学ぶ講習
のことです。

ライセンスのランクで言うと

  • オープンウォーター
  • アドバンス
  • レスキュー
  • ダイブマスター

このようにステップアップしていきますが、スペシャリティはこのランクに関係しません。どのランクの人であってもどんなスペシャリティを受けても良いのです。(一部例外あり)

つまり上下の関係ではなく、横並びの関係にあります。

代表的なスペシャルティの例

  • 中性浮力スペシャルティ
  • ディープダイビング
  • ナイトダイビング
  • ドライスーツ
  • ボートダイビング
  • エンリッチドエア(ナイトロックス)
  • ナビゲーション
  • サーチアンドリカバリー
  • 高所ダイビング
  • 水中写真

他にもたくさんのスペシャリティがあります。環境や個人によって、どのスペシャリティを取得するのべきか様々ですが、ここにリストしたスペシャリティは、多くの人が取得するものなので、覚えておいても良いでしょう。

これを見ても分かる通り、スペシャリティはダイビングが上手くなるための講習と言うより、「専門的な知識を深めるための講習」これがスペシャルティです。

アドバンスとの違いは?

これらのスペシャリティをちょっとだけ5種類、経験してみよう。そんなコースがアドバンスコースです。

例えると、

アドバンス=海鮮丼
スペシャリティ=鉄火丼、いくら丼、ウニ丼

こんな感じです。

アドバンスもスペシャリティも目的は、ダイビングを楽しむことです。

よくある勘違い

スペシャリティをたくさん取得すればダイビングスキルが上がると思っている方がいますがそれは間違いです。

これまで解説してきた通り、スペシャリティは特殊能力を学ぶコースであり、基本スキルを磨く講習ではありません。

スキルを上げたい方はどんどん、ステップアップコースへ参加して、ダイブマスターを目指すのが一番良いです。もちろんスペシャリティと並行しながら楽しく、学んでいくのがベストです。

スペシャリティ受けない方が良い人もいます

スキルアップを心がけるのはとても素晴らしいことですが、タイミングも大事です。

  • 不安がかなり強い
  • ブランクが長い
  • 水に対するストレスが高い

こういう方は今はスペシャリティを受講するのは辞めておきましょう。

スペシャリティコースを受ける方の前提条件は、「オープンウォーターで習ったスキルをマスターしている」ということになってます。

オープンウォーターの課題も忘れてしまっているのに新たな課題を次から次に出されても、課題を達成できずに凹むだけです。

目標が明確になく、「何ができているのか・できていないのかも分からない」そんな方は無闇にスペシャリティコースに参加するべきではありません。

そんな方におすすめなのは1DAYコーチングです。スペシャリティは課題が決まっていて、課題を達成することで認定を得ることができます。一方1DAYコーチンでは個々の問題点に合わせてトレーニングを行うことができる柔軟性の高いトレーニングコースです。

スペシャリティは必要?

結論からいくと

スペシャリティは一部必須
その他のSPも取って損は無い

が正解です。

最初は指導団体のマーケティング臭が強すぎて嫌っていたんですが、実は必要なスペシャリティがあるということを覚えておいてください。

料金も比較的安いところが多いので、興味のあるスペシャリティは積極的に取得して損はありません

熱心で情熱的なダイバーほどスペシャリティを取得しますが、そんなダイバーが一番ダイビングを楽しんでいるのが事実です。

とは言っても全部取るには時間もかかるので、次項ではニーズごとにおすすめなスペシャリティを解説していきます。必要と感じるものだけ取得すれば良いです。

こんな人におすすめ、各スペシャリティの特徴

ダイビングが「なんとなく不安」な人

  • 中性浮力が安定しない
  • エアの減りが早い
  • 潜降・浮上が苦手

こんな方におすすめのスペシャルティは

「中性浮力スペシャリティ」

パーフェクトボイヤンシー(SSI)やピークパフォーマンスボイヤンシー(PADI)などがあります。浮力コントロールが上達すれば、不安もなくなりダイビングが楽しめるようになってきます。

おすすめのタイミング

  • OW取得直後
  • 多少のブランクが空いている時
  • 経験本数30本未満

あと、実はよくあるケースで、アドバンスは取った、深く行けるようになった、でもスキル全然不安、そんな方にもおすすめです。

いろんなスペシャリティがある中、このSPは特にスキルアップに重点を置いているので、経験の少ない多くの人にとって価値のあるスペシャリティだと思います。

30mオーバーの世界を経験したい方

こんな方には

ディープスペシャリティ

これはおすすめというより、30mを超える場合は必須になります。僕はディープダイビングが大好きなんですが、リスクも相応に上がるので専門的な知識と経験は絶対に必要です。

ディープスペシャリティを取得して深場の世界を楽しみませんか?

IOPディープダイビング
伊豆海洋公園の深場は竜宮城のような景色が広がっている
沈没船ディープダイビング
沖縄にはUSSネイビーの軍艦が沈んでいる

写真はポイントはどちらも40m級のディープです。深度が深くなるとこんな刺激的なダイビングもできるようになります。

おすすめのタイミング

  • 基礎スキルをマスターしてから
  • アドバンスを取得してから
  • 経験本数30本以上

ディープSPはリスクも大きくなるので不安がある人は辞めておきましょう。また当店でも新規のゲストの講習は行っていないので、ショップとの信頼関係を構築するのも大事です。

冬もダイビングをしたい人

こんな方は

ドライスーツスペシャリティ

数年前まで必須ではなかったのですが現在、ドライスーツを使用する場合は必ずスペシャリティを取得しなければならなくなりました。(一部例外あり)

扱いの難しい器材なので初めて使うという人はスペシャリティコースで学んで安全に使えるようになりましょう。

ドライスーツを使えば流氷ダイビングにチャレンジしたり、真冬でも寒い思いをせずにダイビングすることができます。

海外ダイビングに行く予定がある人

または、もっと長く潜りたい人、安全性を高めたい人には

エンリッチドエアスペシャリティ

エンリッチドエアと呼ばれる、特殊な気体を使ってダイビングをします。海外では主流になっているエリアも多く、スペシャリティを持っていないと使うことができません。国内でも多くのエリアで使え、持っているだけで選択肢が広がるので、誰でも取得しておいた方が良いスペシャリティです。

このスペシャリティいる?

僕が思う、あまり要らないんじゃないかスペシャリティも紹介してみます。(偏見あり)

サーチ&リカバリー

物体を探したり回収したりするスペシャリティですが。

そんなことやります??トレジャーハンティングする方くらいかぁ・・・

ボートダイビング

ほぼ、ボートダイビングなのでわざわざSPにしなくてもなぁ・・・

コンピュータダイビング

これ、オープンウォーター講習で教える内容なんじゃ・・・

まとめ

僕のおすすめは

  • エンリッチドエア
  • ディープ
  • ドライスーツ
  • パーフェクトボイヤンシー

スペシャルティは
「スキルアップのため」ではなく
「ダイビングを楽しむための手段」

前提として
「基礎スキルに不安がない」

自分にとって興味のあるジャンルは
積極的にスペシャルティコースに参加してみてください。

サイト管理人
そーさん

インストラクター歴18年。沖縄で修行を積み、伊豆半島へと拠点を移す。伊豆のダイビングシーンに可能性を見出し、川奈を拠点にダイビングショップ【SUNla伊豆】を立ち上げる。現在はインストラクタートレーナー(インストラクターを教育できる最高資格)として若手インストラクターのコーチングだったり高度なダイビングのガイドやトレーニングを行っている。

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