まず結論です!
オープンウォーター(OW)講習は、学科 → 限定水域 → 海洋実習という決まった流れで進み、
無理なく段階的に「安全に潜れるダイバー」になるための講習です。
ダイビングをこれから始めようとするときに思う疑問、それが「オープンウォーター講習って何?」だと思います。内容をネット等で調べても、ライセンス講習?ってわかるだけで、実際は、わからないことだらけです。
「ついていけるか不安」
「どんなことをするの?」
「難しくない?」
この記事では、そんな疑問を解決するべく、初めてダイビングライセンスを取る人向けに、OW講習の流れを時系列で分かりやすく解説していきます。
こんにちわ!みーです✨伊豆のショップで働いている元自衛官インストラクターです。まだまだ1年目の新米ですが、講習メインで実施しているので、そんなときに必要なこと、疑問なことなど現場目線で詳しく解説していきます!
オープンウォーター講習とは?
オープンウォーター講習とは、ライセンスを持たない人が最初に受けるダイビング講習です。「体験ダイビング」から「本物のダイバー」になるための入り口にあたる講習です。
この講習を修了すると、
- 水深18mまで潜れる
- バディと一緒にファンダイビングが可能
- 自立したダイバーになれる
という、世界共通のダイビングライセンスを取得できます。なお、ライセンスを取得する際、「指導団体」という言葉が出てくると思います。よくある指導団体が「PADI」「SSI」「NAUI」等出てくると思います。もちろんそれぞれに違いはありますが、講習内容や流れに基本的な差はありません。ライセンス取得後も、どこを選んだからといって問題になることはありません。詳しくは以下のリンクをチェックしてみてください。
OW講習の全体像(まずは結論)
OW講習は、大きく分けて、以下の3ステップで構成されています。
- 学科講習(知識:e-learningまたは対面)
- 限定水域講習(浅い場所での練習)
- 海洋実習(実際の海でのダイビング)
この順番には、明確な理由があります。「知る → 慣れる → 実践する」これが安全な上達ルートです。多くの場合、2〜4日で終了することができます。
事前準備
まずは申し込みをしましょう!ショップを選ぶ際の参考として、いくつかポイントがあるので以下のリンクをチェックして、自分にとって正しいショップを選ぶようにしましょう!
ショップを選んだら、次は、健康チェック!ダイビングをするには、いくつかの注意点が必要です。
さぁ、ここまできたら実際の講習に進んでいきましょう!
① 学科講習(ダイビングの基礎を学ぶ)
学科講習ですが、対面による方法とオンラインでのe-learningによる方法の2通りがあります。最近は、e-learningを使うショップも多く、動画を活用した教材があり、わかりやすく、自分のペースで学ぶことができます。
学科で学ぶ内容
ダイビングの基本ルール
- 絶対に息を止めない理由
- ゆっくり浮上・ゆっくり潜降する意味
- 単独で潜らない(バディシステム)
- 無理をしない判断基準
ダイビングにおける事故を防ぐための重要な項目を学んでいきます。
圧力と浮力の関係
- 水深が深くなるときの注意事項
- 耳が痛くなる理由
- 浮上時の注意事項
- 飛行機にすぐ乗れない理由
内容は専門的に見えますが、数学や物理が得意でなくても問題ありません。「なぜ、そうするのか」を理解するのが目的です。
呼吸と浮力の関係
- 呼吸で体が浮いたり沈んだりする理由
- 中性浮力とは何か?
- 空気を使いすぎないコツ
これらはダイビングを長く楽しむための重要なポイントになります。
ダイビング器材の基礎知識
- レギュレーターの役割
- BCD(浮力調整具)の使い方
- タンクの種類と残圧管理
- ウェイトの意味
それぞれの役割と壊れた時はどうする?まで学びます。
環境とマナー
- 海の生き物との正しい距離感
- 触ってはいけない理由
- サンゴを壊さない行動
- エントリー・エキジット時の注意点
ダイビングを楽しむためのマナーと環境についての配慮を学びます。
トラブル予防と対処
- マスクに水が入ったら
- レギュレーターが外れたら
- 空気が足りなくなったら
- 体調が悪くなったら
水中で会話はできません。水中での伝え方、「起きたら終わり」ではなく、起きても対処できるようにします。
ダイブプランとログ
- 潜水時間と水深の考え方
- ダイビング前・後のチェック
- ログブックの役割
ダイビングにおける安全管理は、事前の準備と計画が9割です。
学科で大切なポイント
- 丸暗記しなくてOK
- 「なぜそうなるか」を理解する
- 分からないところは質問する
難しい計算はありません。イメージすることが中心です。覚える量も多く感じがちですが、必要なことだけに絞られています。学科は「不安を減らす時間」です。疑問、不安に思ったら、遠慮なく質問して行きましょう!
② 限定水域講習(浅場での練習)
次は、限定水域講習です。限定水域講習とは、プールや波のない浅い海など、安全が確保された環境で行う実技講習です。いきなり海に行く前の「水中に慣れるための練習時間」と思ってください。
目的
限定水域講習の目的は3つあります。
- 水中で呼吸することに慣れる
- 基本スキルを安全に身につける
- トラブルが起きても落ち着いて対処できる
「できるかどうか」より「慌てずに対応する」が大事です。
ここでやること
器材のセッティングとチェック
タンクやBCD(浮力調整具)、レギュレーターの組み立て方、バディチェックのやり方を実際の器材を使って学んでいきます。もちろん、一人で実施です。
水面・浅場での呼吸練習
最初は、器材をつけた状態で顔を水面につけ、レギュレーターを使った呼吸を練習します。できたら少しだけ浅い水深で実施していきます。
各スキルの練習
- 呼吸に関するスキル(レギュレータークリア、リカバリーなど)
- マスクに関するスキル(マスククリア、マスク脱着)
- 浮力コントロール(BCD操作、潜降・浮上、中性浮力など)
- 緊急時の対処(エアがなくなったとき、器材・ウェイトの脱着など)
いきなり深い海には行きません。基本的なスキルを限定水域でできるようにしていきます。
なぜ限定水域が大事?
OW講習で一番重要なのがこのステップです。
- 失敗しても安全
- 何度でも練習できる
- 不安を一つずつ潰せる
ここで不安を残さないことが、その後を左右します。ダイビングの一番大事な土台となる部分です。ここを丁寧にやるほど、次の海洋実習が楽しく余裕のあるものになります。最初はみんなできません。失敗を恐れず、何度でもチャレンジしてできるようにしていきましょう。
③ 海洋実習(実際の海で潜る)
最後が、実際の海で行う海洋実習ダイビングです。限定水域で練習した内容を実際の海で実践していきます。
通常は、
- 2日間で合計4本(ショップにより3本の場合もあり)
行います。1本ごとにテーマがあり、徐々に「ダイバーらしい動き」になっていくことを実感できます。
海洋実習の内容
- 器材のセッティング・チェック
- エントリー&エキジット(海への入り方・上がり方)
- 正しい潜降・浮上
- 水中での姿勢・泳ぎ方
- バディとの行動
- スキル確認
- 実際に海を楽しむ時間
インストラクターは常に近くにいます。「一人で放置される」ことはありません。「練習」というより、できることを一つずつ確認していくイメージです。
海洋実習で大切なこと
上手くやろうとしなくていい
評価されるのは「完璧さ」ではなく、落ち着いて安全にできるかです。失敗しても大丈夫!何度でもやり直せます。
ゆっくり呼吸する
緊張すると呼吸が浅くなりがちです。深く・ゆっくりの深呼吸を意識するだけで、スキルも浮力も安定します。
分からないことはすぐに聞く
「これ聞いていいのかな?」は、不要です。何でも遠慮なく聞いてください。分からないときは、止まって大丈夫です。講習は分からない前提で進めていきます。
OW講習は競争ではありません。周りと比べる必要はありません。自分のペースで焦らずやりましょう。
OW講習はどれくらいの日数がかかる?
一般的な目安はこちら。
- 2〜3日間(集中コース)
学科は事前に済ませ、週末や連休を利用し一気に取得する人が多いです。連休が取りづらい人は、仕事や予定に合わせて、分割開催も可能なショップが多いです。
実際のモデルコース
ここでは、実際に行なっているモデルコースを紹介します。学科は、事前にe-leamingで実施して頂きます。
| 2日間コース | 3日間コース | |
| 1日目 | 午前:限定水域 午後:海洋実習1 | 限定水域 |
| 2日目 | 午前:海洋実習2、3 午後:海洋実習4 | 午前:海洋実習1 午後:海洋実習2 |
| 3日目 | 午前:海洋実習3 午後:海洋実習4 |
見てもわかる通り、2日間コースは、少し慌ただしさがあり、3日コースの方が時間的なゆとりは大きいです。その分、ゆっくり自分のペースに合わせることができるため、日程調整が可能であれば3日間コースをおすすめします。
OW講習が思うように進まなかったら?
安心してください。補講は珍しくありません。無理に進めないのが正解で、基本できるまで練習します。遅れる=失敗ではありません。むしろ、慎重に進める人ほどその後のダイビングが安定します。早く終わらせることがいいことでなく、安全重視で進むのが基本です。しかし、どうしても、スキルが上手くできなかったり、不安が拭えず、実習項目を達成できなかった場合は、一旦、スクーバダイバー認定をし、改めて時間を設け、オープンウォーターダイバーに向けて、追加で実施していくこともできます。大事なのは、自分のペースで焦らずです。遠慮なく、インストラクターに相談しましょう。
他にも、天候や海況(風・波・うねり)の状態によっては、思うように進められないこともあります。その際は、別途、日程調整させてもらい、実施していく流れになります。
OW講習でよくある不安
Q. 泳げなくても大丈夫?
→ 問題ありません。
泳力より「落ち着いて呼吸できるか」が重要です。最低限の水慣れさえできれば大丈夫です。水中では、BCD(浮力調整具)をつけることで浮力が確保され、フィンを足につけるため、足を蹴るだけで進みます。呼吸は、レギュレーターを介してできるので、顔を上げるなど呼吸に必要な動作も要りません。
Q. 体力に自信がなくても?
→ 大丈夫です。
無理な運動はありません。スポーツ色が強くハードに見えますが、実際は安全重視で初心者向けに計画されている講習です。器材の持ち運びで多少の体力は必要になりますが、インストラクターが補助しますし、日常生活で階段を使って動ける人なら大丈夫です。
Q. 年齢制限は?
→ 10代〜60代以上まで取得者がいます。
健康状態が重要です。年齢に上限はありません。ただし、下限はあります。年齢によってライセンスの種類が変わってきたり、潜ることができる水深が変わってきます。詳しくは、以下のリンクを参考にしてください。
OW講習をスムーズに進めるコツ
- 前日はしっかり睡眠
- 体調不良は必ず申告
- 分からないことは我慢しない
- 深呼吸を意識する
これだけで、講習の進み方は大きく変わります。呼吸に関しては、特に長く吐くことを意識すれば楽になります。人間、息を吐けば自然と吸います。それぞれのスキルは、陸でイメージアップすることで成功につながります。できないこと・苦手なことをインストラクターにしっかり相談し、水中に入る前にできる練習を実施し、少しでも不安になることを減らしていけば、自然と落ち着いてできるようになります。無理は禁物です。人に合わせる必要もありません。あくまで自分のペース、自分中心です。
OW講習の本当の目的
OW講習の目的は、
❌ 早く終わらせること
❌ 上手く見せること
ではありません。本当の目的は、
① 安全に潜れるようになる
「何かあっても落ち着いて潜れる」これが一番です。
②自分で判断できるようになる
無理をしない・中断する判断、助けを呼ぶ勇気が必要です。
③ダイビングを楽しめるようになる
上手くできなくて当然です。まだまだスタートラインです。
これが本当のゴールです。「安全に・長く・ダイビングを楽しめる人になる」これが大切です。
まとめ|OW講習は「安心して海に入るための準備期間」
最後にまとめると、オープンウォーター講習は、「安心して海に入るための準備期間」です。
- OW講習は3ステップ構成(学科 → 限定水域 → 海洋実習)
- 日数は2〜3日が目安
- つまずいても問題なし
- 不安があって当然
オープンウォーター講習は、ダイビング人生の土台です。焦らず、比べず、一つずつ身につけていけば大丈夫です。この講習を終えた先には、今まで見たことのない海の世界が待っています。







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