潜水士という仕事もある

ダイビングを仕事に

海に潜る仕事と言えば「ダンビングインストラクター」をまず初めに思い出す人が多いと思います。しかし、海に潜る仕事って、実は割と幅広く、レジャー・観光関係から、プロの作業系、研究関係等、多岐に渡ってあります。その中で、「ダイビングインストラクター」と「潜水士」の仕事って似ているところも多いですが、仕事としては全くの別物です。しかし、繋がっているところもあるという少し複雑なことになっています。
今回は、その違いを含めて、解説して行きたいと思います。

こんにちわ!「みーちゃん」です。伊豆のショップで働いているインストラクターです!まだまだ経験は浅いですが、本音ベースで語って行きますのでよろしくお願いします!!

ダイビングインストラクターと潜水士って同じ?

「ダイビングインストラクター」と「潜水士」はどちらも”海に潜る仕事”ですが、役割・資格・働き方・責任は大きく異なります。ダイビングインストラクターとして活動するためには「潜水士」の資格が必要不可欠です。資格取得後は、ダイビングインストラクターだけでなく、潜水士として仕事を行うこともできます。ダイビングインストラクターと潜水士の仕事の違いを説明していきます。

ダイビングインストラクターの仕事とは

目的:レジャーダイビングの指導・安全管理

ダイビングインストラクターは、一般のお客様にスクーバダイビングを安全に楽しんでもらうために、教える・引率する・守ることを仕事にする海の専門職です。単に一緒に潜る人ではなく、お客様の命を預かる責任ある仕事という点が最大の特徴です。

主な仕事内容

ダイビングインストラクターとしての仕事内容はたくさんあり、幅広いのが特徴です。

  • 体験ダイビング・講習の実施
  • ライセンス講習(学科・プール・海)
  • ファンダイビングのガイド
  • 器材の準備・メンテナンス
  • お客様の体調・安全管理
  • 海況判断、ブリーフィング

必要な資格

  • PADI / SSI / NAUI などのインストラクター資格
  • 潜水士免許(※日本では業務潜水扱いになるため実質必須)

特徴

  • 接客・教育要素が強い
  • 海が荒れれば中止になる
  • シーズン・観光地依存
  • 体力+コミュニケーション力が重要

潜水士の仕事とは

目的:水中での「作業」そのもの

潜水士は、国家資格を持ち、水中で業務作業を行う専門職です。レジャーダイビングと異なり、安全よりも「作業の遂行」が優先される現場が多く、プロ中のプロと言える仕事です。体力勝負の現場仕事が中心で、若い頃からの経験が重要です。

主な仕事内容

  • 港湾・橋脚・ダムの点検
  • 水中溶接・切断作業
  • 漁業支援(養殖・定置網作業)
  • 海底ケーブル・配管作業
  • 水難救助・捜索

必要な資格

  • 潜水士(国家資格)※労働安全衛生法に基づく

特徴

  • 仕事は危険度が高い
  • 深度・視界が悪い環境が多い
  • 天候に左右されにくい(仕事優先)
  • 高度な体力と精神力が必要

日本では「両方必要」なケースが多い

日本では、お金をもらって潜る=業務潜水とみなされるため、「 ダイビングインストラクター + 潜水士免許」の両方を持っている人が非常に多いです。特にショップ勤務や独立開業では、潜水士免許は必須と考えてよいでしょう。

向いている人のタイプ

では、それぞれの仕事について、どんなタイプの人が向いているのか解説して行きます。

 インストラクター向き

ダイビングインストラクターに向いている人の特徴として以下の項目が考えられます。

  • 人と話すのが好き
  • 教えることが楽しい
  • 海・自然が好き
  • 観光・リゾート志向

これらに当てはまる人はダイビングインストラクターに向いています。ダイビングインストラクターは、簡単に言えば「海が好きなサービス業」です。「安全第一・人優先・冷静」この3つが揃う人ほど長く信頼されて続きます。

 潜水士向き

潜水士に向いている人の特徴として、以下の項目が考えられます。

  • 体力に自信がある
  • 危険管理を徹底できる
  • 現場仕事が苦にならない
  • 技術職志向

これらに当てはまる人は潜水士に向いています。潜水士は、「勇敢な人」でなく、「慎重な職人」です。冷静・規律・技術志向な人・チームワーク型が適しています。

収入・将来性のリアル

インストラクターのリアル

ダイビングインストラクターの仕事自体は、決してなくなりません。ただし、インストラクター資格の保有者が多く、代わりはいくらでもいると言える現状があります。

収入は?

ダイビングショップによって大きな差が出るのが現状ですが、月収で15〜30万円前後と言われています。ただし、独立や海外で伸びる可能性があります。ただし、繁忙期と閑散期の差が激しいのが現状です。

将来性は?

ダイビングインストラクターの将来性がある理由として

  • ダイビング人口はゼロにはならない
  • 「いいインストラクター」は常に不足

これらの理由が考えられます。海がある限り、体験ダイビングや各種ライセンス講習は続き、最近ではインバウンドにより外国人も増えてきています。ちなみに「いいインストラクター」とは、どんなインストラクターかと言うと、安全意識が高く、教え方が上手い、接客ができることが考えられます。こういうインストラクターは、どこの地域、ショップに行っても重宝されます。

ただし、注意すべき点もあって、収入が頭打ちになりやすい傾向があります。年齢=収入アップは、確実とは言えず、体力仕事なのに昇給しづらいところがあります。そして、年齢を重ねてくると「この先どうする?」と言う問題が必ず来るのが特徴です。ここで、独立等を考えて進めていく人が多いのが現状です。

潜水士のリアル

潜水士の仕事は今後も確実に存在することになります。現状、若手が少なく、人手不足になっています。各種資格を持っていると仕事の幅も収入も将来性も増えてきます。

収入は?

日当制が多く、年収400〜600万円以上も可能になります。これに加え、作業に応じて危険作業手当がついたりします。

将来性は?

潜水士の将来性は間違いなくあります。将来性がある理由として

  • インフラの老朽化が止まらない
  • 海中作業は、ロボットで代替えすることができない
  • 若手が圧倒的に少ない

これらの理由が考えられます。日本は、高度経済成長時に建設した構造物が一斉に限界を迎え始めており、点検・補修の水中作業は人間が必須となっています。最近では、ドローン技術も発達してきましたが、触覚作業や溶接・切断、緊急時の対応については、人間が行わなければなりません。ただし、「厳しい現実」も正直にあり、体力に依存するところが大きいので、年齢とともに現場作業がキツくなってきます。さらに、安全意識が低いと即アウトになります。事故は命に直結する仕事のため、高い安全意識が必要になります。

まとめ

ダイビングインストラクターは季節に左右されるところもあるので、繁忙期はインストラクターとして活動し、閑散期に潜水士の仕事をするのも一つです。潜水士は、高い専門性、危険と責任、社会インフラを支える重要な役割を担う仕事です。「楽そう」「海が好きだから」という理由だけでは続きませんが、覚悟を持って挑めば替えの効かない技術職になります。

サイト管理人
そーさん

インストラクター歴18年。沖縄で修行を積み、伊豆半島へと拠点を移す。伊豆のダイビングシーンに可能性を見出し、川奈を拠点にダイビングショップ【SUNla伊豆】を立ち上げる。現在はインストラクタートレーナー(インストラクターを教育できる最高資格)として若手インストラクターのコーチングだったり高度なダイビングのガイドやトレーニングを行っている。

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