減圧症とは?ダイビング初心者が必ず知っておくべき原因・症状・予防法

減圧症 スキルアップ
実際に減圧症になった友人インストラクターのプロフィール。確かに最後の浮上が早い

実際に減圧症になったインストラクターのダイブプロフィールを見せてもらった。平均深度、ダイブタイムは全く問題無い。安全停止後の5mより浅い深度での浮上速度が気になるところ。(2026/2月)

僕の周りでは減圧症にかかっている人が結構いる。

ダイビングを始めると、必ず耳にする言葉のひとつが「減圧症」です。
名前は聞いたことがあっても、

  • 何が原因なのか
  • どんな状態なのか
  • どんなときに起こるのか
  • 初心者でも関係あるのか

ここまで正確に理解している人は、実は多くありません。

結論から言うと、減圧症は正しい知識と行動でほぼ防げるトラブルです。
この記事では、ダイビング初心者でもイメージしやすいように、減圧症の仕組みから予防までを分かりやすく解説します。


減圧症とは何か?

減圧症とは、体内に溶け込んだ窒素が急激に気泡化することで起こる障害です。

ダイビング中、私たちの体は水圧を受けています。
その圧力の中で呼吸をすると、空気中の「窒素」が体の中に溶け込みます。

問題はここからです。

浮上すると水圧が下がります。
このとき、浮上が速すぎると、体内に溶けた窒素が一気に泡になってしまうことがあります。
これが減圧症の正体です。

よく「コーラを急に振ってフタを開けると泡が出る」と例えられますが、まさに同じ原理です。


初心者でも減圧症になるの?

「減圧症は上級者や深いダイビングをする人の話でしょ?」
そう思われがちですが、初心者でも起こる可能性はゼロではありません。

理由は以下の通りです。

  • 浮上スピードが速い
  • 中性浮力が安定していない
  • 水中で無意識に息を止めてしまう
  • 連続ダイビングをしている
  • 体調が万全でない

特に初心者は、浮上中に焦ってしまい、知らないうちにスピードオーバーになりやすい傾向があります。


減圧症の主な症状

減圧症の症状は人によってさまざまですが、代表的なものは以下です。

軽度の症状

  • 関節や筋肉の痛み
  • 皮膚のかゆみ、赤み
  • だるさ、疲労感

重度の症状

  • しびれ
  • めまい
  • 呼吸困難
  • 意識障害

怖いのは、症状がすぐに出ないケースもあることです。
ダイビング後、数時間〜半日たってから違和感が出ることもあります。

「ちょっと疲れてるだけかな?」
この判断が遅れにつながることもあります。


減圧症が起こりやすい状況

減圧症は、次のような条件が重なるとリスクが高まります。

  • 無理な深度・長時間ダイブ
  • 短い休憩での連続ダイビング
  • 水分不足
  • 寒さで血流が悪い
  • ダイビング後すぐの飛行機搭乗

特に有名なのが、ダイビング後すぐに飛行機に乗るのはNGというルールです。
これは、気圧がさらに下がることで、体内の窒素が気泡化しやすくなるためです。


減圧症を防ぐために大切なこと

減圧症の予防は、実はとてもシンプルです。

① ゆっくり浮上する

基本中の基本ですが、最も重要です。
目安は1分間に9m以下
安全停止をしっかり守ることで、体内の窒素は自然に排出されます。

② 中性浮力を安定させる

浮上・下降をコントロールできるかどうかは、中性浮力次第です。
初心者ほど、ここを重点的に練習する価値があります。

③ 無理をしない

「もう1本潜りたい」「せっかく来たから」
この気持ちがトラブルを呼びます。
体調・疲労を感じたら、勇気を持って休むことも大切です。

④ ダイブコンピューターを信用しすぎない

ダイブコンピューターは便利ですが、体調や個人差までは考慮してくれません
数値だけでなく、自分の体の感覚を大切にしましょう。


もし減圧症の疑いがあったら

少しでも「おかしい」と感じたら、自己判断せずに必ずインストラクターや医療機関に相談してください。

減圧症は、早期対応で回復できるケースが多いトラブルです。
我慢や放置が、症状を悪化させる一番の原因になります。


まとめ|減圧症は「怖い」より「知っていれば防げる」

減圧症は、ダイビングにおいて確かに怖い言葉です。
ですが実際は、

  • 正しい知識
  • 正しい浮上
  • 無理をしない判断

この3つを守れば、過度に恐れる必要はありません。

安全を理解することは、ダイビングをより楽しむための第一歩です。
不安を減らし、安心して海を楽しむためにも、減圧症について正しく知っておきましょう。

サイト管理人
そーさん

インストラクター歴18年。沖縄で修行を積み、伊豆半島へと拠点を移す。伊豆のダイビングシーンに可能性を見出し、川奈を拠点にダイビングショップ【SUNla伊豆】を立ち上げる。現在はインストラクタートレーナー(インストラクターを教育できる最高資格)として若手インストラクターのコーチングだったり高度なダイビングのガイドやトレーニングを行っている。

そーさんをフォローする
スキルアップ
そーさんをフォローする

コメント