アドバンスを取得したら、ようやく伊豆の海を楽しめる「土台が整ってきた」というレベルです。
「初心者におすすめの伊豆半島のダイビングスポット5選」で紹介した海は、安全性と利便性などの”条件”を基準にチョイスしました。
しかしここでは、そう言った条件を一切気にせず、その海の持つ魅力、を評価基準として、おすすめの海を紹介していきます。
アドバンスを取得したばかりの方は一歩レベルの高い海、を経験することで、さらなるレベルアップにも期待できます。
経験値の高い方にとっても、何度潜っても飽きない海なので、きっとホームグラウンドの海を見つけてもらえるのではないでしょうか。
これまでの17年で、伊豆半島全てのポイントをガイドしてきた、そーさんが伊豆半島のファンダイビングのど真ん中をの海を紹介していきます。
この記事では各スポットの中で、もっともおすすめなポイント一箇所に絞り、魅力、必要なスキル、注意点なども併せて解説していきます。
各スポットの基本情報を知りたい方はこちらからどうぞ
伊豆のファンダイビングにおすすめなスポット5選
北川|level2

北川のダイビングは基本的にはこの「カジカキ」しかポイントが無いので、北川=カジカキと思っておいてください。ここに掲載しているポイントの中ではもっともイージーで、アドバンスを取り立てのダイバーにもおすすめです。
カジカキ
カジカキ解説
- 砂地とゴロタに分かれる駆け上がりポイント
- 最大深度は23m程度
- ボートから5分
深度は深すぎず、ボートも乗船時間が短い。アドバンスを取得したらまずは行ってみたい中級ポイント。
カジカキの魅力
- マクロネタが多い
- 安全度が高い
- ソフトコーラルが綺麗
カジカキは地形が良いのか、カエルアンコウやウミウシなどの小物が多く、写真を撮ったり、じっくり生物を探すのがとても面白いポイントです。
ソフトコーラルが綺麗なので、ワイドで撮影するもよし、背景をソフトコーラルにして、ファンタジーな写真を狙うのも面白いです。
深度、リスク、生物、全てがバランスよく。何度も通いたくなる海です。


必要なスキルと気をつけたいこと
- 窒素
- フィンワーク
最大深度が23mで砂地になるので、それ以上深い水深に行くことはありません。安心感のあるポイントですが、その分ついつい長居してしまって、窒素を溜め込みやすいポイントです。
浮上時の窒素レベルは、大深度潜水を行った時より高い値になっていることが多いので油断しないようにしてください。限界ギリギリのダイビングを避けるか、ナイトロックスを使う、安全停止を長く取るなどして、対策すると良いでしょう。
またソフトコーラルがとても綺麗ですが、ポイントが1箇所なので特に水底へのダメージは気を付けるようにしましょう。フィンでサンゴ類を蹴ってしうことはNGです。
大瀬崎 level3

大瀬崎は初心者向きの、「湾内」それから中級者向きの「外海」さらに、「先端」と三つのポイントで構成されています。今回紹介するのは大きく張り出した大瀬崎のまさに「先端」。アドバンスを取得したら大瀬崎の本領を体験してみてください。
先端
先端の解説
- 大瀬崎の岬の先端
- 歩いて15分以上かかる
- 土日しか入れない
- 時に強い流れが入る
- 深度40mからの急傾斜で立ち上がった駆け上がり
器材を台車に乗せて20分歩かなければいけないのと土日しか入れないというハードルはあるもののもちろん行く価値ありです。水中は40mから駆け上がったゴロタでその中腹をダイビングしていきます。
流れがなければ初心者でも安全に潜れるポイントで、アドバンスを取得したばかりの方にもおすすめです。
先端の魅力
- 魚影とソフトコーラルが凄い
- ビーチでは伊豆で一番
- たまに超大物も出る
伊豆のビーチポイントでもっとも魚影が濃いのがここ先端。浅場にはソラスズメダイや、キンギョハナダイが凄いことになっていて、30mを超えるとナガハナダイをメインにした豪華な群れを見ることができます。
何年かに一度クジラが出現していて、マンボウも毎年現れます。深海魚も多く、とにかく魚種が豊富なのが面白いです。


必要なスキルと気をつけたいこと
- 流れ|泳力
- 深度|窒素管理
他のポイント同様にりますが、深度が深いので窒素圧の管理はしっかりと行いましょう。
一番気をつけたいのは、時に強いカレントが入るので、泳げる装備で挑みましょう。ボートポイントと違い、万が一強い流れに捕まってしまって戻って来れなかった場合は漂流することになります。必ずシグナルフロートを持参して漂流に備えましょう。
熱海 level3

熱海は伊豆半島を代表するファンダイビングの名所。双代根(そうだい根)、ビタガ根、小曽我洞窟など、ポイントの選択肢も多いですが、今回おすすめしたいのは「沈船」です。
沈船

熱海の沈船解説
- 名称:旭16号
- 沈没:1986年
- 目的:石を運搬するための船
- 全長:81m
- 最大深度:ボトム35m|船体最浅部
旭16号は1986年、積み荷の重さに耐えきれなくなり、船体が二つに分裂し沈没しました。全長で見ると、国内では2番目に巨大な沈没船です。ちなみに一位は沖縄のUSSエモンズで、こちらは全長106m。全長こそエモンズに劣るものの横幅はエモンズの倍近くあり、船体は旭16号の方が大きいです。
最大深度35mの砂地に横たわっており、船体のもっとも浅い場所で水深20mとまさにアドバンスにぴったりなダイビングスポットになっています。
沈船の魅力

沈船の魅力
- 魚影の濃さ
- 見事なソフトコーラル群
- レックダイビングのワクワクを楽しめる
と、伊豆半島のダイビングの魅力を総ナメしている状態です。魚影は中層ではアジ、タカベ、イサキの若魚が常駐していて、ワラサが付いていることが多いです。
船体付近はアカオビハナダイ、サクラダイがソフトコーラルの周辺に群れていて、ソフトコーラル×ハナダイ×沈船という超贅沢な写真や動画を撮ることができます。
必要なスキルと、気をつけたいこと
深度が深いのでダイブコンピューターを正しく使えることが前提です。アドバンスコースで学んだ、ディープダイビングの知識を活用してみましょう。
窒素の吸収のコントロール
同じチームでも深度がのコントロールが効いていないと1人だけ減圧が出てしまうこともあります。他の人と深度を合わせるか、NDLが5分を切ったら深度を上げて、窒素の吸収のコントロールをします。潜水時間は20程度で浮上を開始します。
浮上速度のコントロール
窒素量が多くなっているので浮上はいつも以上にスローな浮上を心がけましょう。安全停止を長めにとるなどの工夫があるとさらに良いです。3mより浅い場所は、毎分9m以下の浮上速度で上がりましょう。
ロープを使って20m一気に潜降するので、ボトムの見えない状態にストレスが無いメンタルが必要です。耳抜きもスムースに抜けるスキルは身につけておきたいです。時に人が多く、ロープは混雑します。フリー潜降、フリー浮上、ホバリング安全停止ができる状態なのが望ましいです。

伊豆海洋公園 level4

初心者向きの海でも紹介した伊豆海洋公園ですが、アドバンスを取得したらもっと深くて遠くて、楽しいブリマチの根にチャレンジしてみてたいところです。
伊豆海洋公園は初心者から上級者までどんな人も楽しめる懐の深いスポットです。
ブリマチの根
白根解説
- 見どころは35mの根
- エントリーから10分以上泳ぐ
- 深度は永遠に深くなっていく
ブリマチは伊豆海洋公園の中でも、もっとも遠く、初心者向きのダイビングでは行かない遠征ポイントです。名前の由来はブリを待つ、ことからできたと言います。
潮当たりが良く、昔はスピアフィッシングの一級ポイントになっていたそうです。深度100mから45度程度の傾斜が続いていて、根頭は7m程度と高低差のある、駆け上がりのポイントです。
ブリマチの魅力
- ビーチとは思えないほどのダイナミックさ
- 浅場の柱状節理が見事
- ディープのハナダイが見事
- 稀に見ることができるオキノスジエビは超感動する
遠いので人も少なく、ソフトコーラルや魚影は、伊豆海洋公園の他のポイントとはまるで別の世界です。見どころは35mにある小さな根。大きなウミトサカとウチワが特徴で、写真映えします。
浅場は溶岩が流れ込んでできた柱状節理の岩が面白いです。伊豆半島の成り立ちと、地球の歴史を感じることができます。


必要なスキルと気をつけたいこと
- 泳力・体力
- エアの消費
- 窒素管理
- 装備
ブリマチに行くには片道10分以上の距離を行かなければならないので、泳力とエアの消費、両方のスキルが必要になります。フルフットフィンでウェットスーツ装備でないと余裕を持って帰って来れないので、揃えておきましょう。
他のポイント同様、窒素の管理、深度のコントロールは必須です。写真のオキノスジエビは40mなので、ディープスペシャリティが必要になります。
伊東 level4

東伊豆の横綱ポイント伊東には、「白根」「ゴトウジ根」「尾根残し」「マン根」「キューブ魚礁」と、特に選択肢の多いダイビングスポットです。どのポイントも魅力的ですが、今回はその中でももっともメジャーでいて、面白い「白根」を紹介します。
白根

白根の特徴
- 深度70mから立ち上がった巨大な根
- 根頭は深度7m程度と浅い
- 白根の中でも3箇所にポイントが分かれる
- 潮あたりが良く流れもある
伊東ダイビングサービスが提供している、ダイビングスポットの中でももっとも人気があるのがここ白根です。南北に伸びた大きな岩礁は、白根北、白根中、白根南、とポイントが分かれるほど巨大で、1日2ダイビングでは白根を回りきることができないです。
深度70mから水面直下まで立ち上がった巨大な白根はさまざまな魚たちのパラダイスになっています。
白根の魅力
- 魚影が濃い
- 70mのドロップオフはど迫力
- 高低差があるのでディープからシャローまで楽しめる
- 外洋性の回遊魚や大物が出ることもある
- 深場のハナダイとソフトコーラルが見事
白根の凄さは、1ポイントなのにバリエーションがの幅が広いところです。ディープダイビングでのハナダイやソフトコーラルを狙って、後半は浅場でキンギョハナダイやタカベの群れを楽しめる、一石二鳥なダイビングポイントです。


必要なスキルと気をつけたいこと
- 深度コントロール
- 窒素の管理
- 泳力
- 船酔い
70mドロップオフでは、浮力のコントロールができないとどんどん落ちて行ってしまうので、浮力のコントロールができるようになっていることが前提です。併せてディープダイビングがメインなので窒素の管理も慎重に行いましょう。
深度30mを超えてくるとソフトコーラルはますます賑やかになってきます。ディープスペシャリティを持っているとなお良いです。
時に流れが入ることがあるのである程度の泳力が必要です。港からポイントまでは20分程度かかり、荒れていることもあるので船酔い対策もしておくと良いでしょう。




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